ボッタクリタクシーで無事?ホテルに到着するが、ホテルの入り口らしきものが見当たらない。
そこで辺りを探すと古びれた石造りの雑居ビルの入り口にそのホテルの看板はひっそりと出ていた。
お世辞にも綺麗とはいえず、どちらかというと「ここに入っていって大丈夫?」というようなビルの入り口である。
入っていくと奥には身体の大きい男性がこちらを見ている。
明らかにホテルの人間ではなく心無しか睨まれているようにも見える。
建物の中央まで進むと、よくある吹き抜けになっておりそこには明らかに後付けされたガラス張りの小さなエレベーターが凄い違和感のもとついており、そこにはホテルの看板と3Fの文字があった。
トランクと人間とがのると3人でも目一杯なエレベーター。
ガラス張りなせいでナポリの日差しに暖められ、狭い温室のようである。
しかも動作が遅い。
エレベーターを降りると吹き抜けに後付けされた頼りなさげな廊下ともたれると外れて落ちそうな柵がボクたちを迎えてくれた。
その廊下を吹き抜け沿いに歩くとそこがわれわれの宿泊する「ラ チリエッジーナ ライフスタイル ホテル」の入り口である。
まずはまだチェックイン時間には早いためフロントにトランクを置き、待望のナポリの街に出ていくとする。
ホテルについて詳しくは後述する。
つづく