朝の散歩をすませホテルにもどり朝食をすませると、今回の旅のメインイベントである世界最大級のメンズプレタポルテの見本市「PITTI IMAGINE UOMO」へ向かう。
このPITTI UOMOは年2回このフィレンツェのバッソ要塞で4日間ずつ計8日間行われ、今回の2016年春夏物の展示会には世界各国より1500社のアパレルメーカーがブースを出し、24000人の来場者があったと報じられている。
決して広くない街フィレンツェに関係者も含めると30000人以上のアパレル関係の人間が集まるのだから会場はもちろんだが、街中のありとあらゆる場所にオシャレな人が集い、街の景観ともマッチしたとても豊かで素敵な4日間なのである。
参加者はもちろん、フィレンツェの人々も街中がオシャレな人で埋め尽くされる4日間をとても楽しみにしているそうだ。
さておき、この日(6月16日)は1年先の2016年の春夏ファッションの展示会の初日ということで、会場も大変混み合うことが予想されたので、9時の開場にあわせて向かうことにした。
宿泊のホテルからも10分少々の道のりでとてもアクセスが良い。
最高気温は28度と高めではあったが、湿度が低いせいか日陰に入るととても涼しく快適であった。
サンタマリアノベッラ駅の前を通り、開場へ向かうにつれ明らかにアパレル業の方々だらけになっていく。ある意味ちょっと異様である(苦笑)
そしてやって来ました1年と半年ぶりのPITTI UOMO。
春夏者の展示会は今回が初めてである。
この展示会に入場できる条件として、アパレルショップ(ネットショップを含む)を持ち、洋服の販売業のオーナーまたはそのバイヤーをしている者である。
なので、お店を持たないアパレルメーカーや縫製工場は出展すること以外では原則入場することが許されない。
そんなPITTI UOMOの入り口はこのバッソ要塞の門だけである。
来場者は必ずこの門を通過しなければ開場には入れない場所なので、この門の周りにはオシャレな来場者を写真に収めるため、世界中の多くのメンズファッション誌のカメラマン達がシャッターチャンスを狙っているのである。
朝9時過ぎに門に着いたにもかかわらず、門の周りには多くの人だかりができ、お祭りのような華やかな雰囲気を醸し出している。
そう、このPITTI UOMOは訪れるたびに感じるのだが、メンズファッションのお祭りといっても過言ではないのである。
この門をくぐり、少し行くとメインゲートがあり、ここから先はチケットのあるものだけが入場できるゾーンとなる。
わくわくする気持ちでチケットのバーコードをゲートに通し開場へと入場する。
つづく