いよいよ、フィレンツエ最後の日。
土井氏はこの日の午後便で帰国する予定であったので、
昨日の夜お別れし、この日は朝から別行動となり、
もとの仕立屋二人組みの旅にもどったのである。
この日は初日に予定していた、
フィレンツェ主要観光地めぐりが、
飛行機の乗り継ぎ失敗のおかげで、
達成できていなかったのでまずは観光と、
街を物色して掘り出しもん探しにホテルを出発する。
たった1.5日ではあるが歩き回ったフィレンツェ主要部までは慣れた道のり。
ウッフィツィとは英語でオフィスのこと。
もともとこの建物は、
フィレンツェの行政機関を一ヶ所に集める目的で建てられた建物を、
フランチェスコ一世が上階の柱廊を封じてギャラリーにし、
メディチ家の美術品を展示したことがきっかけとなり
現在のこの美術館になったそうである。
観光シーズンであれば、
入口には行列ができ待ち時間もかなりのようだが、
開館と同時に到着したので並ぶことなく入館できた。
まずは階段で一気に3Fまで登り、
回廊を巡りながら各部屋に展示されている絵画や彫刻を
順番に鑑賞するのであるが、
なんと3Fだけで45もの部屋があり、
造詣の深い方であれば、
半日はおろか一日中ながめていられそうなほどの、
素晴らしい展示品の数々である。
絵画や彫刻の作品一つ一つもさることながら、
美術館内のしつらえと装飾は目を見張るものがあり、
天井に描かれた絵画などは見入ってしまうほど素晴らしいのである。
残念ながら我々はそんなに時間をかけるわけにもいかず、
後ろ髪を引かれながら結局1時間半ぐらいで駆け足で鑑賞した。
実は10年ほど前に訪れたときも、
この美術館を訪れたので2回目の訪問ではあったのだが、
前回も駆け足でまわったような記憶がある(笑)
さて、次は駆け足でドゥオーモに行くぞ!