イタリアのレストランには、
日本でも日本料理店や居酒屋という区分があるように、
いろいろな種類がある。
リストランテ…レストラン
トラットリア…カジュアルなイタリア料理屋さん
オステリア…日本で言う居酒屋さん
エノテカ…ワインバー
ピッツェリア…ピザ屋さん
などなどの種類に分類される。
そして今回訪れたのは、
地元フィレンツェでも人気店のトラットリア「マリオーネ」である。
写真をご覧のとおり、
表通りに人が溢れるほどにぎわっている人気店。
到着したときに待ち時間を聞いた所、
1時間くらい…という返事だったので、
3人は待ってみることにした。
特に予約表があるわけでもなく、
お店の人も書き留める様子も無い。
席が空いたら呼ぶわけでもなく、
手前にいる人からお店に入っていく…
日本ならありえない…というか、
日本以外ではこれで当たり前なんだろうと思う。
とにかく前に前に出て行かないと、
思ったことが成し遂げられないのである。
という訳で、土井氏が何度かプッシュすると、
30分も待たずに席につけたのである。
ただ、そのことに対して怒る人もいなければ、
不平不満を口にする人もいない。
それが当たり前なのであろう…
さておき、店の厨房のカウンターの前の
4人がけのテーブルに通された3人組。
↑店内はこんな感じ~
もちろん注文するのは…
ビステッカ・アッラ・フィオレンティーナ
(キアナ牛のTボーンステーキ)である。
前日もビアンコロッソで食べた一品ではあるが、
トスカーナ地方の郷土料理なので、
食べないわけにはいかない。
ここ、トラットリア マリオーネでは
このTボーンステーキのミニマムはなんと1KG!
(骨を除いても600g~700gもある。)
スゴイボリュームなのだが、
比較的脂が少ないので、
思った以上に食べられるのである。
そしてお約束、トスカーナのキャンティー地区で作られる
地ワイン「キャンティークラシコ」がフルーティーな味わいで
このTボーンステーキに良く合うのだ。
そしてオーナーのマリオさんが、
オススメするなんだか良くわからない郷土料理(笑)
とっても濃厚そうだが材料は全部野菜だそう。
それにオリーブオイルをドボドボかけていただくのだが
また、このオリーブオイルがうまいのである!
こうしてほぼ肉で腹いっぱいになりながら、
ピッティの話やビジネスの話に花が咲き
フィレンツェ二日目の夜もおだやかに過ぎ、
心地よい疲れの中心地よくぐっすりと眠りに落ちるのだった。